アートで遊ぶ時間、子ども達はいつも真剣なまなざしで、没頭して遊び込んでいます。
彼らの中に何が起きているのでしょう?
こんにちは、アートあそびラボの苅部(かるべ)です。
保育園のアートあそびの時間。
貝殻と粘土で遊びました。
貝を耳に当てて音を聴いたり、水に漬けてみたりします。
海藻を水に漬けると、海の匂いがします。
粘土と絵の具を出すと、目の前にある素材を触りながら、どんどん自分の世界に入り込んでいきました。
粘土を平たく伸ばし、素材をていねいに貼りこむことに、ずっと没頭しています。
色を真剣に塗っています。ボードを長く貼り合わせる人もいます。
無造作に見えますが、こだわりっています。
統一感のある色で作る人、次々に作る人、1枚を時間をかけて作る人。
自分の中の表現力、創造力がどんどん湧いてくるようです。
何も作らず、粘土を触り続ける人、水にすべての素材を混ぜていく人もいます。
どの子も自分の手元に集中しています。
その後の、先生方との振り返りの対話で見えてきたことがあります。
子ども達は、夏だから海、貝、とはイメージしていない。
既成概念なく、素材そのものの魅力を感じ、直感的に造形していた。
作品を作るというよりも、遊んでいた。
感触を味わう、実験し、並べ、刺し、塗る、混ぜ、作る。全てが遊び。
それぞれがやりたい事をやり、余計な事を考えずに、自分の世界で
遊び込んでいたのでしょう。
そのまなざしは真剣。集中してるので、声をかけるのもはばかれます。
自分の行為で起きる変化、試して発見し、あふれてくる表現力と創造力を、形にしながら遊ぶ。
その姿は、
自分の世界が、豊かに耕されている気がします。
子ども達は、自分のことも、他人のことも評価せず、
自分の遊んだ痕跡(作品?)に愛着を持ち、眺めていました。
その痕跡には、一人ひとりの世界が表現されているのでしょう。
アートあそびラボでは、保育園、幼稚園でアートで遊び、
先生方と振り返りを通して、子どもの姿を見つけていく対話の時間を作っています。
詳しくはホームページをご覧ください。
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