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マスキングテープであそぶ

大人はねらいを持って環境を設定しますが、子ども達に渡したら、ねらいを握りしめずに、彼らの自然な流れについて行く。
そうすることで、大人も子どもも、ゆったりとその時間を楽しめたりします。

こんにちは、アートあそびラボの苅部(かるべ)です。

 

保育園に素敵な箱が届きました。

マスキングテープの端っこがいっぱい詰まった箱です!
これを使って5歳児クラスで遊びました。

まずはテープ思い切り長~~~く出して空間に貼っていくと
「え、いいの?」という表情。

大人達も一度はやりたいやつです(^_^;)
子ども達はすぐに、あちらこちらに自由に張りめぐらせ、テープの下をくぐって遊び始めます。

ひと通り貼って遊ぶと、Aちゃんが
「今日はこれだけ?」と聞いてきました。
私「これに何がやりたい?」
Aちゃん「折り紙とかを貼りたい」

というので、お花紙を出しました。

 

すると、今度は手元で自分の造形を始めます。
これは箱とかラップ芯があったらいいかも!とその場で思いつき持ってきました。
気付くと、ほとんどの人達が自分の造形に没頭しています。
このクラスの人達は、何かを作るのが大好き。日常でもいつも何かを作っています。

「くものすくぐり」という看板を作り、案内してくれます。
お花紙で人形やタンバリンを作る人もいます。2輪バイクを作り出す人もいます。

どの子も満たされた表情をしています。

 

大人の願いと、子ども達の願いが融合し、バランスの取れた、緩やかな時間が流れていました。

 

大人はねらいを持って環境を設定しますが、子ども達に渡したら、ねらいを握りしめずに、彼らの自然な流れについて行く。

子ども達の姿から必要なもの、楽しくなりそうなものを提供していく。

タイミングや展開を、その都度考える柔軟性も持っていたいと思います。

 

ひと通り作って満足した子ども達は、張りめぐらせたテープをくぐったり、

下に寝転んだりして遊び始めました。

 

 彼らなりにマスキングテープを、充分に堪能していました。