こんにちは、アートあそびラボの苅部(かるべ)です。
保育園のアートあそび、
いつもお散歩に行く原っぱに、虫眼鏡、すり鉢、水、画用紙、クレヨン、などを持って遊びに行きました。
子ども達は、まず虫眼鏡を持って葉っぱをのぞき込みます。
「それで見えてるの??」と思いますが、どうやら、まずは虫眼鏡がどういうものかを探求しているようです。
そのうちに使いこなし、虫を見つけて透明容器に入れると、虫のお腹が大きく見えて大興奮です。
アリを見つけると、虫眼鏡で捕獲します。
すり鉢で葉っぱやタンポポをすりつぶす人もいます。
描画用にもっていったクレヨンを水に入れて溶かし、おろし器で削り、ハサミで切ります。削ったものは泥や水と混ぜています。
いつの間にか、草やクレヨンで色水を作っている人もいます。真剣に調合し、慎重に容器に移し替える姿は研究者のようです。
紙飛行機を飛ばす人もいます。
風の向きを読み、いろいろと試しています。紙飛行機を口にくわえると、音が鳴る事を発見します。
広大な緑の中、空は高く、風を感じ、虫の音を聴き、五感をフル稼働。
それぞれのやりたい事をとことん探求し、遊ぶ、幸せな風景でした。
しかし、作品と呼べるものは、ほとんど残っていません。
「遊び」「探求」「表現」とは何でしょう?
先生方と振り返りました。
自分がやりたい事で遊び、自分の興味関心がある事を探求する。
その姿が、その人を表す表現であり、その先に自分の表現が生まれるはずです。
そこに、人にやらされる、という文脈はありません。
自分の中から湧いてくるものだから、自分が表れる。
彼らの姿からは「僕は今これに、めっちゃ興味があるんだ!」という事が伝わってきます✨
どうなっているのか観察し、どうなるのかやってみる。
やりたい事で遊びながら探求する今日の姿も「表現」と言えるでしょう。
そしていつか、自分の生き方で、自分を表現する日が来るでしょう。
虫眼鏡を真剣にのぞき込む眼差しを見ながら、
「何でだろう?」「これをやったらどうなるの?」と素直に疑問を持てる今が、とっても大切だなあと思いました。
保育園に帰ってからも、
図鑑を見ながら、捕まえてきた虫はどれか、あーでもないこーでもないと
真剣に討議し、探求は続いていました✨
数少ない作品を展示しました✨
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