どこの保育園に行っても、男の子たちは長さのあるものを持つと、戦いごっこを始めます。
ヒートアップしてくると、大人達はハラハラして、ついには止めることになります。
”戦いごっこ禁止” という保育園もありました。
それを見るたびに、なんだかモヤモヤしていました。
どの時代も、どの保育園でも自然に始まる戦いごっこ。
これは子ども達に必要な、本能的な行動なんじゃないか?と。
で、そんなにやりたいのなら、お気に入りの剣を作ってみよう。という場を作りました。
こんにちは、アートあそびラボの苅部(かるべ)です。
保育園の4歳クラスで、紙や不織布などいろいろな素材を用意して、作って遊ぶ提案をしました。
もちろん剣を作ってもいいですよ。と。金ぴかの紙も用意しました。
子ども達は目を輝かせて、剣や盾らしきものを作り始めます。女性剣士もいます。
そして、早速作ったもので戦い始めます。
床で作っている子もいるので、ヒヤヒヤします。
その子達を集めて
「大人はケガをしてほしくない。どうしたらいいかな?」
と問いかけました。すると「う~ん」考えて
●顔から上をたたかない
●強くやらない
●床についたら負け
●1対1で戦う。
と自分たちでルールを決めました。そして審判をやる子があらわれます。
そうして自分たちで声をかけあって、自主的にルールを守り、危なくない形で遊び始めました。
自分たちでその場を治めているので、大人は安心して見守っているだけ。
部屋に戻ってからも、戦いごっこは続いていました。
自分で考えたもので動くのと、与えられたもので動くのでは、大きく違う。
という事を実感しました。
大人から与えられるルールでは、自分の中に必然がないので、気持ちが入りません。
戦いごっこをやりたい!じゃあどうしたらいいか。自分にとって必要があるから考えます。工夫します。
そして自分で考え、生み出した事は大切にします。納得感が違います。
なんか違ったな、とか問題が起きたら、また自分達で考えていけばいい。
自分で考えて決めていく。
という事の大事さを、子ども達が気づかせてくれました。
保育士の先生方も、実はモヤモヤしていたのです。
どの時代でも、どこの保育園でも戦いごっこは自然に発生する。本能的な行動なんじゃないか?
それを止めるべきか。しかし危なくて見ていられない。モヤモヤモヤ…と。
「なんでも大人が制するのではなくて、これからは自分たちで考えてもらっていいのですね。」と
なんだかうれしそうでした✨
子猫も嚙み合って遊んでいます。甘噛みで遊ぶって、加減を知る為にも必要ですよね。
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