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【機械の分解】壊すって楽しい

「壊す」は楽しい✨

仕組みを知るには「壊す」が一番。

「壊す」があって「創る」が生まれる。

 

こんにちは、アートあそびラボの苅部洋子(かるべようこ)です。

 

保育園でのアートあそびの時間、廃棄予定の電化製品を集めて

「壊して、分解してみよう~~」と提案しました。

・・・が、みんなのテンションは「ふ~ん」と言う感じ。

どうやら、壊れた携帯電話とか、そのまま持ち帰りたいようです。

まあ、気持ちはわかる。まあまあ、とにかくやってみようよ。

と、ネジを回し、中を開けて、分解が始まりました。

いつの間にかみんな、分解に夢中です。

電化製品の中を開けると、基盤、導線の中のカラフルな線、数字ボタンの中のシリコン、小さなネジなどなど、面白い形や色、素材の宝庫!!✨
「思ったより楽しい!」という声も聞こえてきます。

そのうちに「何か作りたい!」と、創造が始まります。

 

小さいパーツを何かに見立てたり、くっつけたり、それでず――ッと遊ぶ、キーボードのシリコンに粘土を詰める、リモコンでクレヨンをすりおろす!壊れたパソコンで、またパソコンを作る、とか、いろいろやっている!面白い!

もしかして、子ども達は「壊す」がどういう事か、ピンとこなかったのかも知れない。

「壊す」は、やってはいけない事として、その体験を回避されがち。

確かに壊されたら困るもんね。

だからたまには、アートあそびで、思い切り壊し、分解してみるのもいいね。「壊す」って楽しい💛

 

仕組みを知るには壊すのが一番。新しい何かを創り出すにも、壊すことから始まる。

例えば折り紙を切る、とか廃材を壊すとか。

虫を殺す、物を投げる、落とす、中に何かを入れる、等、大人的にはバツなことも、彼らは「どうなってるのかな?」「どう変化するかな?」と、確かめているのだろう。

そして、自分で何かを発見した喜び、何かを知った喜び、イメージを達成した喜び、を積み重ねる事で、その子の中に大事なものが残っていく。

他者からの評価や点数ではなくて、根拠のない自信。自己肯定感。

夕方保育室に行くと、椅子を並べて、自分の作った作品で遊ぶ人たちで、部屋がサテライトオフィスのようになっていました。その顔は自信と満足感、喜びにあふれていました✨