こんにちは。アートあそびラボの苅部洋子(かるべようこ)です。
保育園でのアートあそびの時間。
いつも見られる光景があります。
・絵の具を混ぜて、生まれる色に歓喜する。「わあ、こんな色になった!」
・絵の具の溶けた水を、容器から容器へ移し替える。溢れるのも気にせずに、何度も何度も繰り返す。
・トロトロした絵の具を手の平に塗りたくる。
・目の前にある物を混ぜ始める。素材が混ざり合っていく。
・布やスポンジを絵の具に浸す。絞る。浸す。絞る。繰り返す。
子ども達の行動を、何のために?と考えても、大人が納得する意味は見つけられません。
きっと
見たことの無いそれがどういう物なのか。
こうするとどうなるのか。
硬さや触り心地はどうなのか。
ただ、確かめている。
そして起きる事を自分にインプットしている。
水の動き、ポタポタする感触、重さ、質感、量、密度など、
自然の摂理を、理屈ではなく五感で感じて取り入れている。
そうやって目の前の物を知り、世界を知っていくのでしょう。
知り尽くしたその先に、創造が始まるのかもしれません。
とにかく未知のものは、まず触ってみたくなる。
そして、その物を知りつくす行為、探求が始まる。
壊す、破る、切る、流す、はがす、混ぜる、浸す・・・大人が「あーあ💦」と思う事が多いですね。
でも、根源にあるのは、知りたい!という「好奇心」。成長の原動力。
それを消さないためにも、
むやみに「触らないで!壊さないで!」と、言いわずにすむよう、
大人側の工夫が必要ですね。
子ども達の作品を見て、早速、隣のクラスの子ども達が
「どうなってるの?」「触っていい?」と指先でつついて、確かめていました✨
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