こんにちは、アートあそびラボの苅部(かるべ)です。
保育園でのアートあそび、黒い紙の上にノリを塗って、
その上にチョークを削って粉にする提案をしました。
皆さん興味津々で、削り始めます。
そのうちに、カップに粉をため始めます。
どんどん削ります。
しばらくすると黒い紙など、もう目に入っていません。
チョークを砕き、削り、のりと混ぜ、容器に移し、また削る。
延々と1時間以上遊び続けます。
カップの中を、じー--っと見つめています。
こうしたらどうなるのか、確かめている研究者のようです。
一心不乱に削り、混ぜています。
カラフルな粉は、混ざると灰色になりました。
容器に移し替えるのも、ちいさな挑戦。
全集中です。
どうしたらうまく入るか、いろいろ試しています。
チョークを水に入れると、ブクブク泡が出ることにも「わあ~!」と感動。
「あ~おもしろかった。もう終わり。」と言って日常の遊びに戻っていきました。
削った粉には執着せず、何も残らない人もいます。
何かを描く、何かを作る事だけが目的の時間ではなく
その行為を楽しむ。遊ぶ。探求する。
キーワードは「やってみたい」
作品らしきものを作らされるのではなく、誰かが喜ぶためではなく
自分の中から生じる感覚に、チャンネルを合わせる時間です。
自分の中から生じる「やってみたい」を、とことんやってみることで
子ども達の中に何かが育っている。
彼らの、真剣に遊ぶまなざしを見てそう感じます。
紙面に残った痕跡を眺めて、その子が何を楽しんでいたのか想像し、「へ~」「ほ~」と感心しています。
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