こんにちは。アートあそびラボの苅部洋子(かるべようこ)です。
横浜市内の保育園で美術あそびの時間。
音の出そうな、いろいろな素材、廃材を置いて、楽器を作る提案をしてみました。
子ども達はまず、叩く、はじく、振る、落とす、ぶつける、などをやりがら、音を見つけていきます。
素材の粒の大きさで、音が違う事を発見します。
そして、自分好みにブレンドする。
糸で吊るすと、響きが違う事に気づく。
叩く場所の違いで、高低が違う事にも気づいてる。
楽器とは関係ないと思われる実験。
高低差を付けて、いろいろな物を転がしてみる。
セロテープカッターが「転がり方がおもしろい」そうです。
気に入った音、素材でオリジナルの楽器を作り始めます。
微妙な音の違いでマラカスを作る人、ドラムセットや弦楽器を作る人、
できたものの装飾に夢中になる人、楽器とは関係ない船や豚さんのおうちを作る人もいます。
最初から「やらない」と決める人もいます。
子ども達を見ていると、
自由であっても、人に迷惑をかけるやりたい放題とは違います。
人としてやってはいけない線はちゃんと持っているようです。
自由とは「自分で決められる」ことなのかもしれません。
自由な中で、子ども達は何かに興味を持ち、こうしたらどうなるか実験し、いろいろな事を学んでいきます。
自分はこうしたい、これをやりたい、できるようになりたい、という思い、必然があれば勝手に学んでいきます。
主体的で、興味と必然があれば、学ぶことは楽しい。
その事を、彼らから教わった気がします。
彼らはこれから、勉強という世界に足を踏み入れることになりますが、
今のように、大人が思いつかないような実験をする時間、
興味を持ったものを、とことんやる時間、も大切にされるといいな、と思います。
自然に子ども達から
「みんなで合奏したいね!」
という声が上がり、合奏が始まりました。
自分達で曲を決め、配置を決め、自然にメリハリをつけ、
構成を考えて演奏し、一体感が生まれました。
もちろん、参加する、しないは自由です。
大人から「合奏するよ」「一体感を持たせたい」と投げかけられてやるのと
自分達から生まれてくる思いで、やっていくのでは
心に刻まれることが、違うように感じます。
音楽も美術も、やらされるものではなく、自分の中から生まれてくるものなのだなあ。
チャカポコちゃかぽこ♪ バ~~ン♪♪
めちゃめちゃ楽しそうです✨
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