保育園でのアートあそびの時間。
何かが上手に作れるとか、
素晴らしい絵を描くとかじゃなくて
子ども達の創造力と想像力を、一緒におもしろがる。
それを生み出した、自分を認めてくれる。
そんな大人がそばにいることが、この時間の一番の目的かな、と、最近思います。
こんにちは、アートあそびラボの苅部洋子(かるべようこ)です。
いつも、保育園でのアートあそびの時間のために
あれとこれをこうしたら面白いかも ♪ とか
これを持っていったら、おもしろいかも ♪ とか
いろいろと考えて、準備し、ワクワクしながら、子ども達の前に置きます。
しかし、私の考えつくことなど、本当に限定的。
子ども達の創造力は、こちらの想定を軽々と越えていきます。
今回はプラ容器を切ったり、付けたり、貼ったりして
何かを創ろうという提案でした。
そして、やっぱり自由に楽しみ始めました。
年少さんのこの方は
穴を開けることが楽しい様子。
ひたすら穴を開ける。
穴は破壊か? 穴を創造しているのか?
最後はクワガタのように開く仕組みを発見し、とてもうれしそう。
こちらの女子は
納豆容器のふたの、ポツポツ空気穴を発見。
そこに描いていく。「わあ!」とも「ふふふ(笑)」とも言わずに
ず~っと静かに描いていく。
終了して私が帰るとき、近づいてきて
「今日の美術、とっても楽しかった💛」と言ってくれました。
そして、ほとんどの人が、ストローを細かく切り始める。
不思議な現象。。。
大人にとっては不思議でも、
ほとんどの子どもがやることは
彼らににとっては、必要な行為なんだろう。と思います。
他にも
穴から、細かいストローが出てきて、それを受け止めるカップ付き。のものだったり
ストロー片で、形には残らない遊びを、生み出す人がいたり
ひたすら、自分の思うものを作ることに、集中する人がいたり。
様々な事が生まれ、創られました。
「10準備して、9捨てる」
いろいろと想定して準備して、子ども達に渡したら、ゆだねる。
あとは子ども達に任せて、起きることを楽しむ。
そんな感じでやっています。
時にはこんなことも起きます。
勝手に考え、試し、工夫し、秩序を生み出し、他者を思いやる子ども達のたくましさ!
自分の準備したものや、大人の想定に固執すると、
「あーあ、そうじゃない」とか
「あー、それやっちゃダメ」とか,
制限や否定が生まれてしまう。
それは、大人も子どもも楽しくないし、
最終的に、みんなが同じようなものを作るだろう。
子ども達にゆだねていくと
「私はこれがおもしろいと思う」「私はこうしたい」が表れた
一つ一つが、その人の表現になる。
同じものは二つとない。
ホントに、この人達の、創造力と想像力にはかないません✨
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