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正解のない場で子ども達は、多様な、見たことの無い、不思議なものを生み出した

こんにちは、アートあそびラボの苅部洋子(かるべようこ)です。

 

夏が近づいてくると

保育園や幼稚園で、スライム作りで遊ぶ機会もあると思います。


「これとあれを混ぜると、スライムができますよ~」と

あらかじめ、ちょうどよい配合で混ぜた、ほう砂水と洗濯のりを混ぜて、作るあれです。

 

言われた通りに、混ぜる。これ作業感があり、アートあそび的にイマイチ。。。

 

ではどうするか。

 

ただ子ども達の前に、材料を置いて

どうすると何ができる、という正解は言わずに

「いろいろ混ぜて実験してみてね」とだけ言うと・・・

彼らは、多様な、見たことの無い、不思議なものを生み出すのです!

あちこちで、「みて!こんなのできた!」と

驚きと発見で大興奮です。

 

たぶん、手順や正確な量などを言えば、

均一のスライムが出来上がるのだろうけど

それではただの答え合わせ。

 

自分の中からひらめいて

自分の手でやってみて

変化が生まれて、発見があって

その驚きや喜びは格別でしょう。

 

ただ色水を混ぜるのが楽しい人

不思議な感触に浸っているのが心地よい人

自分の望む硬さにするには、どうしたらいいか、探求する人

興味関心を持つところ、おもしろいポイントは人それぞれです。

だから起きること、できるモノも多様です。遊び自体が個々の表現。

 

これを作る。という正解があると

成功、失敗、があり、それじゃないよと他者を非難したくなります。

大人の中にも、否定やコントロールが生まれる。

 

正解のない場で暮らしている子ども達は

変なものを生み出す友人を、非難する人は一人もいません。

むしろ賞賛し合ってる

そして、他者と違う自分を、不安に思うこともなく、誇らしげ✨

 

子ども達は、作った不思議なモノを、大事に大事に持ち帰りました。

 

このアートあそび、子ども達が大好きです。

毎年夏が来るのが楽しみです。

子ども達の目の輝きが違いますから✨

 

しかし後片づけ大変だった・・・💦まあいっか。