数年前、アートのワークショップに参加してくれた親子のことを今でも覚えています。
お母さんは、ハキハキして声も大きく、活動的なエネルギーにあふれた方でした。
6才の息子さんは、物静かでおっとりしたタイプの子でした。
お母さんは息子さんに少しイラついているようでした。
その時は満開の桜の花を描く提案をしました。
出来上がってみると、みんな一様に満開の桜をボリューム感たっぷりに描いていました。
そんな中、その男の子は
静かな、味わいのある桜の木を描きました。
それを見て、お母さんがおっしゃった言葉が忘れられません。
「この子の中には、こんなに静かで素敵な世界があったんですね」
自分とは全く違うタイプの我が子を理解するのは、なかなか難しいしいかもしれません。
でも、その子が表現したものを見ると、良い悪いではなく、受け入れられるから不思議です。
アートでは、時々こういうことが起きます。
◆表現(作品)を眺めて自分らしさ、その子らしさを発見する。
何に興味を持ち、楽しいと感じ、心地よいかは人それぞれ。
それが画面の中に凝縮され生き生きとした作品として残ります。
それはその人らしさそのもの。今の自分の表現です。
出来上がった作品を客観的に眺めることは、子どもの今の想いを知り、その子らしさ、あなたらしさを発見すること。
それを評価せずに受け止めてみましょう。
それは、何かができるから、いい子だから、いい母親だからではなく、
そのままのあなたを、そのままの我が子を
「ああ、そうなんだね」と受け止めることにつながります。
<親子で感覚アートあそび & 子育てを楽しくするヒントを見つけるワークショップ>
で我が子の個性を見つけに来ててください✨
あの時の男の子、もう大きくになっっていると思います。
自分の中の、静かで素敵な世界を
今も大切に育てて、自分らしく生きているといいな、と思います。
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